兵庫県歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクールに兵庫県下の小学校から総数1,245点の作品応募をいただきました。学年毎では、昨年の応募数を上回ったり下回ったりもありましたが、特に今年は、小学校5年生で、10点近く出品数が増加したのが大変うれしく思いました。応募されたどの作品も丁寧に、また、熱心に取り組まれており、指導された先生方のご苦労や子どもたちが集中してポスターづくりに励む姿が想像され、全力で審査を行いました。とても見応えのある作品が多かったように思います。特に出品数は減少していましたが、6年生の作品の質が逆に上がったように思われ、とてもユニークな作品が多かったように思います。少し残念なことは、学校によってですが、全く同じ内容で、色調も同じという作品が出品されており、とても気になりました。もっと、個性を大切にして欲しいということです。
さて、審査では、歯・口の健康に関して、「作者がどのようなことを大切に考え、伝えたい思いをどう表現したのか」という視点で審査を行いました。また、技術的なことでは、個性的な構図や色の美しさ、キャッチコピー等とのバランスを考慮し、さらに隅々まで「ていねいに全力で描けているか」を重点に審査しました。応募作品の内容では、歯をしっかりと磨く様子を大きく描いた作品や学校での歯科健診の様子などを描いたものが今年も多かったように思います。反面、歯医者さんを描いている作品が少なかったことは、少し寂しかったです。しかし、同じような場面を描いても、それぞれの個性が全面に出ている作品や表現方法などに、とても優れた作品も多くあり、また、正面から描くだけでなく、描く角度に工夫を凝らしているような作品もあり、審査していて本当に楽しくなりました。特に入賞をはたした作品は、例年にも増して、個性的で丁寧に描いているものが多く、特に高学年では、技術的にも時間をかけた完成度の高い作品が選ばれました。また、低学年では、年齢に応じた自己表現と色使いを中心に選ばれたと思います。とても残念だったのは、高学年(4年〜6年)での上位作品に選ばれながら、「必ず標語を入れる」ことが条件の一つになっているために、標語が入っていないことで、賞を逃した作品もありました。次年度からは、条件に沿った制作をお願いします。最後になりましたが、このような場を毎年、提供しつづけていただいている主催者の皆様方に感謝するとともに、今後も多くの子どもたちがこうした作品を作り続け、応募していただくことを願っています。 |
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神戸芸術工科大学
藤井 淳一 |
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☆は図画の部最優秀賞 |
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☆知事賞
田口 愛織
明石市立朝霧小学校 |
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【優秀作品(知事賞)評】
表したいことが見つかれば、すぐに絵に表せるかというと、そうではありません。表したいことをどのように表すか考える段階があります。
この絵の作者は1年生です。きっと、紙を縦や横にしながら、表したいことをどのように表そうか、いっぱい悩んだと思います。一緒にかいた大人の方も、「さあ、かこう。」と促したのではなく、子ども自身が画用紙の上で手を動かしながら「ここにライオンをかいて、こっちはどうしようか。」と考える時間を大切にしてくれたのではないかと思っています。鮮やかな色使いのすてきな作品になりました。 |
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◎教育長賞
福井 彩葉
南あわじ市立八木小学校 |
◎教育長賞
橋本 芽和
加東市立滝野南小学校 |
◎教育長賞
柚原 愛莉
明石市立朝霧小学校 |
◎県歯科医師会長賞
松尾 滉亮
佐用町立三日月小学校 |
◎県歯科医師会長賞
坂本 渚
尼崎市立潮小学校 |
◎県歯科医師会長賞
田口 結士
明石市立錦浦小学校 |
◎県歯科医師会長賞
中石 心菜
太子町立斑鳩小学校 |
◎県歯科医師会長賞
謝 明駿
明石市立明石小学校 |
◎県歯科医師会長賞
北嶋 玲梨
伊丹市立天神川小学校 |
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◎佳 作
井上 己愛
加古川市立志方小学校 |
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