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市民救命士養成講習 ~緊急時の対応ができる歯科衛生士を目指して~

心肺蘇生実習

心肺蘇生実習

 例年より残暑が厳しかったこの8月22日、23日5階ホールで、3年生(52回生)は市民救命士養成講習を受けました。この講習は、神戸市消防局(市民防災総合センター)から本学院に出張講習に来て、神戸市が実施しているものです。講習会は4種類あり、その中の1つの「普通救命コースⅠ(3時間)」を受講しました。1回の講習定員に限りがあるため78人の学生を3グループに分け、延べ12人の指導員の先生がたに来校していただき講習を実施しました。
 講習会は、初めにDVD「救急車が来るまでに」を使用し、呼吸や心臓が止まった時に必要な電気的除細動(電気ショック)を含めた応急手当などを学びました。その後、事前に決めておいたグループに分かれ、各グループの指導員の先生(市民防災総合センター市民防災係研修員)による、テキストを使用しながらのより具体的な講習と実践を行いました。指導員の先生の真剣で冷静な、そして緊迫感のある口調での講習に、学生たちも緊張感を漂わせ、表情も真剣そのものでした。実習では、全員が必ず実践するということになっており、少し照れもあったと思いますが、マネキンを相手にしっかり声を出して、胸部圧迫を行い、流れに沿ってAEDを用いた心肺蘇生法を実践しました。
 歯科衛生士は他職種との連携やチーム医療の一員として、なくてはならない存在となってきています。医学的知識はもちろんですが、日常的に活用できる知識や技能が、求められるようになってきました。来春、卒業するまでに少しでも歯科衛生士としてさまざまな実践的技能を習得し、巣立っていってほしいと思っています。
 今回、夏期休暇中に登校しての講習となりましたが、熱心に学ぶ姿が印象的でした。人として、医療人として学ぶべきことはたくさんあります。今よりさらに高いレベルで考え行動できるような学生を育てていきたいと思います。
(教務主任 小村 照代)