52回生研修旅行 ~学外で学んだこと~
COVID-19感染症による影響を受け本年度も2年生の研修旅行は東京方面を断念し、コロナ禍でも予定の変更をせず実施できることを重視し計画した結果、移動はバスで行い、食事は全て本学院学生のみの会場とし、研修会は少数となるようクラス別で実施することとしました。
1日目。白水貿易㈱研修会は、毎年、1年次2月に学内でシャープニングの講義実習を行っていただく以外では初めてです。この研修会を実施するにあたり、中山社長をはじめスタッフの皆さまならびに西鉄旅行担当者と何度も内容を練り直し、当日を迎えました。社長のごあいさつからスタートし、4グループに分かれ①シャープニング実習(1年次の学内実習復習)②検査(歯周病原因菌数)・表面麻酔薬体験(薬剤師によるミニレクチャー有)③咬合採得・シリコン印象材取扱い④ルーペ・マイクロスコープ体験を20分程度でローテーションしながら全員が全ての研修を受講しました。スタッフの皆さまは学生のため、熱意を持って丁寧にご指導してくださり、学生たちもそれに応えるように身を乗り出し、真剣に楽しそうに取り組んでいました。また海遊館散策では、学生同士じっくり見学したり、見学後にカフェで談笑したり思い思いの時間を過ごしていました。そして宿泊は、ハイクラスホテルとして名高いリーガロイヤルホテルで、夕食は「和食マナー」講座を受講しながらいただきました。事後アンケートから印象に残ったことに「お箸の所作」とあり、袋から取出し、割り、使用後に袋に戻すまでの一連の美しい動きは女性らしさと知性が感じられるものでした。食の欧米化が進む現代では、日本特有の食のマナーを身に付ける場も減りましたが、これを機に興味を持ち実践できるようになってほしいものです。
2日目。待ちに待った自由行動。ユニバーサルスタジオジャパンでの1日は、学生たちがグループで服装を揃えたり、お気に入りのバックや靴で着飾り、見ている私たちもウキウキするような出で立ちでした。昼食は、「愛」をテーマにパーティを開催し、参加型の歌やダンスそしてマジックショーに終始魅了されながら過ごすことができました。中でも食後のデザートタイムはオススメのクロカンブッシュを歌とダンスで紹介後、バイキングスタート。学生たちも何度も席を立ち満腹になるまでいただきました。こうして短い時間ではありましたが、パーク内を楽しみ、バスで予定通り出席者全員元気に帰着しました。
本年度もCOVID-19感染症の影響がある中での研修旅行の実施となりましたが、多くの皆さまがたのご尽力のお陰で無事終えることができました。52回生も入学時から学内外での生活や活動に制限や制約を受けることが多く、少し窮屈さを感じていたと思いますが、今回の研修旅行は、心身の開放から学ぶ喜びを感じ、絆を強める機会となったと思います。この経験から、仲間と協調する大切さを知り、医療人に相応しい思いやりのある正しい判断と行動ができるように成長して欲しいと思います。そのために教員も一丸となりサポートして参りたいと思います。
(教務副主任 肥塚 美奈子)