第55回学院学会
9月4日(日)に第55回学院学会を開催しました。コロナ禍の中、感染対策を徹底し、3年ぶりに兵庫県歯科医師会館5階講堂で全学年参加で開催することができました。今年は演題1「インプラントの臨床に携わってわかったこと」医療法人社団TDC タバタデンタルクリニック(芦屋市)の46回生梅本夏純歯科衛生士、演題2「笑顔を創造する歯科衛生士という仕事」フォレストデンタルオフィス(姫路市)の45回生小林舞子歯科衛生士、特別講演は本学院副学院長・学科長吉川涼一先生による「その病気、『診方』を変えれば治ります」をご講演いただきました。
演題1では臨床実習先だった歯科医院に就職され、インプラント治療・審美治療に携わり修得されたメインテナンスとコミュニケーションスキルについて大切さと難しさを具体的にご教示いただきました。
演題2では一般歯科医院から建設会社の営業職に転職された経験から、歯科衛生士という仕事がどれほどやりがいのある仕事であるかをお話しくださいました。
特別講演では、①歯科金属アレルギー②咬み合わせ③病巣感染の項目に分けてご講演くださいました。辛い症状で長年悩んでいるのにどこの病院に行っても異常が見つからず原因不明といわれ治療してもらえない。しかしそれらの問題も見方を変えれば病気の本当の原因が見えてくる「違う診方」とはどういう診方なのかご教示いただきました。①歯科金属アレルギーでは、全身に湿疹が出ている患者に金属レスの治療を施すことですっかり症状が改善し、②咬み合わせでは吉川先生が教員と学生をモデルにして直々に実習を行ってくださり、咬み合わせを整えることで身体の可動域が広がることを証明してくださいました。学生も目で見てすぐに分かる結果に驚き、興味を持って聴講させていただきました。
今年でこのような形での学院学会は最後となり、来年からは形を変えて学年を超えた学生間の交流を目的としたイベントになります。歴史ある学院学会の最後を飾るにふさわしい内容に、学生たちも卒業してからの自分の活躍する姿を想像できたのではないでしょうか。
(専任教員 平野直子)