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最終学年になって ~臨床実習本実習と国家試験に向けての取り組み~

クリニカルトレーニングセレモニー

 48回生は最終学年となり臨床実習本実習と歯科衛生士国家資格取得に向け、2年間学んできた座学や実技の総復習を行っています。
 国家試験対策としては過去の国家試験問題を分析し、自分自身が苦手とする分野を把握すると共に集中力の強化を図っています。1月から本格的に行う科目講師による国家試験対策講義を受講する前に国家試験の出題基準や出題範囲を把握し、現段階の到達度を理解しておくことが大切になります。
 歯科衛生士国家試験は2012年の第21回から出題基準が変わり、出題数が200問から220問に増えました。本学院では殆ど100%の合格率ですが、新たに2018年の第27回からも出題基準が変更となり、ここ数年では歯科医師国家試験に類似した問題や、写真・症例問題が増え、問題を読み取る力と考える力が求められ、本学院も早めに国試試験対策に取り組んでいます。
 臨床実験本実習に向けては主要3科目で集大成を行っています。
 「歯科保健指導」では外部講師による特別講義で専門的な知識を習得します。兵庫県歯科衛生士会副会長の岩﨑講師によるご講義では高齢者の口腔の変化を理解し、拒否がでない口腔ケアについてもご教授いただきました。また歯科衛生士であり、食育指導士でもある宮坂講師のご講義では食育と小児歯科保健指導を学び、悪習癖や摂食嚥下機能について理解を深めることができました。年齢別の特徴を理解し、臨床実習本実習で各年齢層に合わせた指導や考察ができるよう努めています。
 「歯科診療補助」ではアシスタントワークとして術式理解・各症例のパステクニック・清潔操作の習得を目的として実習を行います。歯科衛生士業務として欠かせない印象採得・セメント除去・根管充填パステクニックについて復習し、病院歯科には必要不可欠な滅菌グローブの開封やバキューム操作についても最終確認を行います。本年度からは株式会社GC によるホワイトニングについても臨床現場で対応ができるようカリキュラムに導入しました。
 「歯科予防処置」のまとめ実習では超音波スケーラーと歯面研磨の復習を行い、施術後の口腔衛生指導記録を正確に記録することの必要性を理解します。そして1年生指導実習では入学生を対象として歯科衛生過程に沿って実習していきます。バイタルや唾液検査、EPPなどの情報収集を行い、問題を明確化し、患者に合った治療計画を立案・実施します。そして評価をすることで振り返りの重要性を認識します。
 5月14日には臨床実習本実習を目前に控えて、クリニカルトレーニングセレモニーを挙行し、彼女たちが医療人として臨床現場に立つことの心構えと決意を感じることができました。
 国家試験に向け再度ご講義してくださる科目講師の先生がた、そして臨床実習本実習でご指導いただく先生・指導歯科衛生士の皆さまがたのお力添えに感謝すると共に、私たち専任教員も100%合格を目指し、精一杯サポートしていきたいと思っています。
 3月に彼女たちと共に笑顔で卒業証書授与式を迎えられる日を楽しみにしています。
(専任教員 山下由佳)