新入生 第44回生を迎えて
4月10日に入学式が挙行され、新一年生を迎えました。
毎年、新1年生が入学すると、まず学校生活についてのオリエンテーションを行います。学校行事やカリキュラム、学校でのルールなどを説明した後、白衣採寸や交流実習、自己紹介を行います。
交流実習というのは、まず学生自身がペアとなる相手を3人探し、その3人それぞれとペアを組みます。最初に何も話さずにお互い見つめ合い、その時に感じた相手の第一印象を記録します。次に一方的に自己アピールを行い、相手は相槌のみを打ちます。最後にお互いに会話をし、それぞれのパターンでの相手の印象の違いを記録します。ペアを組む段階でも学生それぞれの性格を垣間見ることができるのですが、積極的にクラスメイトに話しかけ、すぐに相手を見つける学生もいれば、最後まで相手が見つからず戸惑う学生などさまざまです。この交流実習は患者指導の訓練の一環とし、また伝達・傾聴能力や短時間での記録能力、学生の性格行動を把握することを目的として行っています。
自己紹介では、学生が一人で教卓の前に立ち、3分間スピーチを行うのですが、この3分間は人前で話すことに慣れていない学生にとってはとても長く、苦痛にさえ感じられる時間になります。しかし、人前で話す機会の多い歯科衛生士を目指す学生にとって、最初の練習の場となります。また、これからの3年間もしくは、生涯の友人を作るためのよい機会であると考えています。また、私たち教員にとっても、これから学生個々に対しての指導を行うにあたり、学生の性格や情報を得られるよい機会となります。
4月16日から最初の講義として、ビジネスマナーの授業が始まります。この授業は、歯科衛生士として必要なマナーだけではなく医療人、また社会人としてのマナーを身につけた学生を育成したいという思いから、3年制教育移行に伴い導入しています。第一印象の大切さ、あいさつの仕方等教員の行うオリエンテーションとリンクする内容で講義いただくことでより理解が深まります。
新2年生は4月15日から会員の先生がたの医院へプレ臨床実習に行かせていただき、新3年生は6月からいよいよ臨床実習本実習へ出ることになります。実習先の先生がたや先輩歯科衛生士やスタッフのかたがたのもと、実習生としての節度を守り、歯科衛生士を目指す者として目的意識を高め、より多くの知識や技術を身につけ、成長した姿で戻ってきてくれることを期待しています。