就職支援 ~社会人に必要なマナーを学ぶ~
清々しい青空のもと、平成30年度も4月10日に49回生80人を迎え、賑やかにスタートしました。そんな中、3年生は1年後の国家試験合格を目指し、最終学年のさまざまなカリキュラムが始まりました。学内実習の総まとめである「1年生指導」実習や「アシスタントワーク」実習を行い、「クリニカルトレーニングセレモニー」で臨床実習本実習への誓いを立て、臨床実習前オリエンテーションを受け、6月1日から臨床実習本実習をスタートしました。同時に学生たちは、本学院卒業後の就職活動も始まり、そのために必要なことを学びました。
まず4月には、学院事務局から就職活動の進め方の説明を受けます。現在、学院での就職活動は兵庫県歯科医師会会員の先生がたのご厚意で、学生たちは自由に面接前の「医院見学」をさせていただいております。また、見学後の「面接」も学生たちがお願いするかしないかをしっかり考え、選択させていただくことができ、安心して就職活動を行うことができます。また実際に活動するためには、さまざまなルールがありますが、それらについても学びます。その1つに社会保険労務士の山田講師から労務管理に関するご講義を受けます。これは、就職活動をする際に学生たちが初めに目にする「求人票」の見方などを具体的に学ぶものです。これを知ることで、学生たちは自分に合った歯科医院を見つけることができます。次に、ビジネスマナー講座の中村講師からご講義を受けます。この時間は、実際の医院見学を想定し、学生たちは制服・パンプス・リクルートバックで受講し、全員が正しいマナーの実践を行います。学生たちは、初めは講師や教員、友人の前でのマナー実践に恥ずかしさで小さな声と動きになっていましたが、中村講師の熱心なご指導に呼応するように徐々に大きな声と動きへと変わっていき、少し自信が持てたようでした。そして、吉川副学院長・学科長から、就職についての講話を聴き、より具体的な就職へのイメージを持ち、活動へと移行していくことになります。
近年の就職状況は、リクルートワークス研究所の調査によると新卒(大卒)求人倍率は、1.7倍前後で推移しています。以前と比較すると随分高くなり、学生たちが選べる環境になってきたようです。しかし本学院では、更にそれを上回る4倍もの倍率を確保しており、学生たちもしっかり考え就職活動を行えるようになっております。
就職支援は、3年間の学院生活の中でも大切なカリキュラムの1つです。学生たちは、3年間で各自「目指す歯科衛生士像」を得て、自分に合った歯科医院に巡り合うため、また多くの歯科医師会会員の先生がたの全面的なバックアップをいただけることに感謝しながら、真剣に就職活動を行います。私たち教員も学生たちが夢に少しでも近づけるよう就職支援には、全教員で学生たちに寄り添い、サポートしていきたいと思っております。
( 専任教員 肥塚美奈子)