新カリキュラム ~1年生(45回生)からスタート~
3年制に移行してから8年目、より現場力・人間力を備えた歯科衛生士の育成を目指すため、今年の1年生 (45回生) から再編成したカリキュラムで講義実習を進めています。前期の医療コミュニケーション、ホスピタリティ学が終了し、後期から、科目名のまま関連医学①、運動生理学、代替医療、小論文が始まりました。
カリキュラム再編成についての準備は2年前からスタートし、まず学内でカリキュラム委員会を立ち上げ、どのような歯科衛生士を育てたいか、そのために必要な教育内容は何か?から話し合いました。さまざまな意見がでる中で、人間力の育成、医療人としてのコミュニケーション能力や全身管理ができる能力を育てるという教育目標が明確になりました。
前期の医療コミュニケーションではコーチングスキルやアサーション、認知行動療法について学び、ホスピタリティ学では医療人として必要なマナー、接遇、メイク法などを学びました。歯科衛生士として専門的な歯科知識を学ぶことはもとより、医療人として必要な能力を高めるためにこういった一般教養は必要です。精神面・社会面において少しずつ成長がみられる1年生を頼もしく感じています。
後期に始まった関連医学は3年次にのみ24時間修得していましたが、全身疾患についての理解はもっと早い時期に修得させる必要性を感じ、1年次にも16時間実施し、全身疾患の概要、また全身疾患と口腔との関係などの基礎を学ぶべく再編成しました。また、新設した運動生理学では、高齢者の身体的特徴や運動能力なども踏まえ、2年次の高齢者歯科学や介護福祉論にも繋がる内容でご講義いただき、体育館をお借りしての実習も2回実施する予定です。今回のカリキュラム再編成により、時代のニーズに則した歯科衛生士教育ができると確信しています。
講義、実習で学んだことが全て、学生の財産になり、歯科衛生士として旅立つ日を楽しみに、教員として学生教育に邁進していきたいと思います。
(教務主任 小村照代)