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国家試験に向けて ~3年間の学び~

DHS 第34回歯科衛生士国家試験対策 全国統一模試

 8月1日(木)にDHS 歯科衛生士部による第34回歯科衛生士国家試験対策全国統一模試を3学年全員で受験しました。内容は今年3月3日実施された第33回歯科衛生士国家試験です。この国家試験は、全国合格者数7,346人/ 7,950人、合格率92.4%という過去最低の結果となりました。歯科衛生士国家試験は、平成4年から出題基準に基づき全国統一試験として実施されるようになり、今年で33回目となります。出題範囲は歯科衛生士養成課程の専門科目の全てとなるため、受験生にとっては大きな関門です。これまでの過去問を分析すると、出題された設問の意図・選択肢に類似問題が多く、まずは重要度の高い範囲を把握することが必要不可欠であることが分かるため、本校では毎年8月に国家試験の出題傾向を理解してもらうことを目的としてこの模擬試験を実施しています。

DHS 夏期基礎対策講座

 1年生は、学習していない科目も多く難しいと感じると思いますが、国家試験問題に触れる良い機会になります。また午前・午後の各110問を150分間ずつで回答する集中力も必要だと理解できたと思います。
 2年生は、この模擬試験で不正解だった問題を把握した上で、8月中にDHS 夏期基礎対策講座を受講します。この講座は1年次に習得した基礎科目に特化し、国家試験に出題されやすいところを理解しているか確認することを目的としています。1日で広範囲の復習をするため、スピードがとても早く、付いていくだけでも大変ですが、学生にとって苦手とする科目が多く毎年欠かさず受講しています。
 3年生は、6月から臨床実習本実習が始まり、座学で学んだことを臨床の場と結びつけていく時期になります。近年の国家試験では、読解力が必要な症例問題や写真問題が出題されることが多くなりました。そのような中、令和4年度の出題基準改定では「持続可能な開発目標(SDGs)」や「口腔機能発達不全症」など、社会状況の変化に応じた知識も必要となり、さらに難易度が高くなってきていますが、学生たちは臨床実習で得た学びを活かして対応できるよう知識の整理をしています。そして本年度は、DHS 夏期基礎対策講座に加え、新たに開講される日本医歯薬研修協会の国試解説講座を受講することになりました。

日本医歯薬研修協会 国試解説講座

 今年は本校も残念ながら国家試験合格者率が100%には至らず、涙を流した学生もおり、とても悔しい思いをした年でした。来年は学生たちに同じ思いをさせることのないよう、国家試験対策の開始時期や内容をさらに熟慮して合格率を上げるべく教員一丸となって尽力して参ります。
(専任教員 山下 由佳)