学院全体交流会 ~3学年での交流会を通して~
本学院では昨年度から、学年を超えて学生全体の交流を図るためのイベントとして学院全体交流会を開催しています。昨年はイベント企画会社に依頼し、謎解きゲームを行いましたが、本年度は教員が本学院の特徴を生かした内容を企画しました。
今回は3つのステップをクリアして合言葉を導き出すゲームです。3学年合同で4~5人の班を作り、力を合わせてクリアしていきます。ステップ1、主要3科目の歯科保健指導、歯科診療補助、歯科予防処置に関連した問題を出題し、科目ごとにチャレンジする学生を指定して実習室での実技チェックなどを行いました。1年生は同じ班の先輩たちにアドバイスしてもらい実技や問題をクリアし、3年生は先輩としてしっかり問題に答える頼もしい姿が見られました。ステップ2では校内の至る処に掲示されているクイズを見つけて問題を解いていきます。その中には一緒に参加してくださった学院運営協議会の先生がたそれぞれにお声掛けし「名言」をいただくというものもありました。1人では難しくても班員で知恵を出し合えば解けると知ることができたようでした。学生たちは3年生がしっかりまとめ引っ張っている班もあれば、1年生が活躍している班、中には1つの問題で行き詰って悩んでいる班などさまざまでした。成績の優劣にかかわらず、普段目立たずおとなしい学生の意外な一面や学びの場とは違った姿などを見ることができ、教員としても学生を知る良い機会となりました。そして全て解けた班からステップ3、第1実習室で最後の合言葉を完成させます。クリアした班はランチチケットと参加賞が渡され、本年度のランチはキッチンカー2台から、ロコモコ丼、ガパオライス、ハラミステーキ丼、チキンオーバーライスの4種類から選べるようにしました。また、参加賞として学院オリジナルシューズケースを用意しました。班ごとにゲームを振り返りながらゆっくりとした時間を過ごし、話も盛り上がっているようでした。頭を使った後の昼食はより美味しく感じたのではないかと思います。
今回の学院全体交流会は教員の企画でしたので、事前に教員間でシミュレーションし、流れとかかる時間の確認を行いました。学生が1カ所に集まり混雑するのではないかという不安もありましたが、当日は上手く散らばりながら使えるスペースを考えて使っていました。学生の楽しそうな姿を見ると、今回実施できたことに喜びを感じました。中には体調不良で不参加者もいましたが、大半の学生は楽しいひと時を過ごしてくれていたと思います。最後に行ったアンケートでは、「普段かかわらない先輩とかかわれて嬉しかった」「キッチンカーがよかった」などの意見が多い中、「体を動かしたい」という意見もあり、今後の参考にしていきたいと考えています。
半日という短い時間ではありましたが、学年の壁を越え絆が生まれたのではないかと思います。学生も今回の交流会を通して、チームワークの大切さやコミュニケーションの取り方など、今回感じたことを今後の学院生活に取り入れ成長してほしいと思います。
(平野 直子)