学院全体交流会 ~3学年での交流会を通して~
本学院では例年9月に、卒業生の一般口演をはじめ、歯科医師や各分野で活躍されている先生がたにお越しいただき、ご講演いただく学院学会を開催していましたが、本年度から3学年がより交流を持てるような、学院学会に代わるイベントを1年前から検討し、学院全体交流会を開催しました。使用媒体は、校内周遊型謎解きゲーム「校舎に散らばる宝物」と題した宝探しゲームでした。
3学年合同で3~4人の班を作り、力を合わせて謎を解いていきます。最初第1章での謎は12問、1枚の紙をヒントに校内のあちこちに散らばった謎をたどっていくと、12文字の合言葉が浮かび上がります。その合言葉をチェックポイント1の教員に見せ、正解できれば第2章の始まりです。チェックポイント2でもう1つ謎を渡され、解けたらチェックポイント2へ行きます。そこで更に、最後の謎が渡され第3章へ進みます。それが解けた班からチェックポイント3へ行き、正解できてようやくゴールとなります。上位1位~10位と15位、20位、25位の飛賞を60位まで準備し、順位が下っても最後までやる気を失わないようにしました。謎はさまざまな分野から出題されており、ひらめきが必要な問題や楽譜を使った問題、漢字の基礎知識が必要な問題など、1人では難しくても何人かで知恵を出し合えば解ける内容だと感じました。学生は各々3年生が班をまとめて引っ張っている班もあれば、1年生が活躍している班、中には1つの謎で行き詰って悩んでいる班などさまざまでした。成績の優劣にかかわらず、普段目立たずおとなしい学生の意外な一面や、学びの場とは違った姿を見ることができ、教員としても学生を知る良い機会となりました。
昼食はサンドウィッチBoxとカップケーキとお菓子を、今回作成した学院オリジナルトートバックに入れて、飲み物と一緒に配布しました。チームごとにゲームを振り返りながらゆっくりとした時間を過ごし、話も盛り上がっているようでした。頭を使った後の昼食はより美味しく感じたのではないかと思います。
今回の学院全体交流会は初めての企画でしたので、事前に教員でもシミュレーションをし、流れと謎解きにかかる時間の確認を行いました。学生が1カ所に集まり混雑するのではないかという不安もありましたが、当日は上手く散らばりながら使えるスペースを考えて使っていました。学生の楽しそうな姿を見ると、今回実施できたことに喜びを感じました。中には体調不良で不参加者もいましたが、大半の学生は楽しいひと時を過ごしてくれていたと思います。最後に行ったアンケートでは「普段かかわらない先輩とかかわれて嬉しかった」「来年もやってほしい」などの意見が多い中、「問題が難しすぎた」という意見もあり、今後の参考にしていきたいと考えています。
半日という短い時間ではありましたが、学年の壁を越え絆が生まれたのではないかと思います。学生も今回の交流会を通して、チームワークの大切さやコミュニケーションの取り方など、今回感じた事を今後の学院生活に取り入れ成長してほしいと思います。
(岩城 万希子)