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新年度を迎え ~卒業・進級を経て~

卒業証書授与式の様子

卒業証書授与式の様子

 3年生の国家試験が終了し、3月13日には卒業証書授与式を執り行うことができました。新型コロナウイルス感染防止のため、保護者のかたや在校生に直接祝福されながらの卒業証書授与式とはなりませんでしたが、49回生72人全員が無事に卒業いたしました。袴姿やドレスアップした姿はとても華やかで美しく、表情も凛々しく見えました。特にこの1年は、見えないコロナウイルスの脅威と闘いながらの大変な年でしたが、学生達も初めてのことに立ち向かい、しっかりと頑張りました。3年間、一生懸命学び成長した自分自身を誇りに思い、自信をもって社会に出てもらいたいと思います。これからの歯科医療を担う新たな戦力として臨床の場で活躍してくれることを期待しています。
 1、2年生は、新年度に向けての進級準備が行われました。2年生(新3年生)は、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令、それに伴う休校があったために昨年4月に実施できていなかった、プレ臨床実習を3月に行うこととなり、矯正歯科・センター実習にも例年通り行かせていただきました。初めての臨床実習で不安や緊張を感じる学生もいましたが、2年次に校内で行った実習内容を、臨床の場で
確認できたのではないかと感じます。プレ臨床実習で学んだことをしっかりと復習し、6月から始まる本実習に向けて、もう一度知識の整理を行い、本実習に挑んでもらいたいと思います。
 1年生(新2年生)は、新年度からスタートするプレ臨床実習に向けての事前学習の取り組みが行われました。初めての臨床実習ということで、実習の心得、実習帳の書き方、考察トレーニングなど、さまざまなことを行いました。また、1年次で習得した科目の他に、まだ習得していないけれど臨床でよく見る治療法については、教員によるデモストレーションを実施し治療の流れを見てもらいました。実習に向けて何度もトレーニングを行ったことで、学生もプレ臨床実習に向けての緊張感が徐々に出てきたように感じます。また、6月に実施される「歯と口の健康週間」に向けた小集団指導の媒体作製も完成し、これから練習が始まっていきます。2年生になると、校外での実習も増えてきますので、より一層、歯科衛生士としての目標や理想像が明確になってくるのではないかと思います。その目標に向けて、2年次で学ぶ臨床科目をしっかりと習得してもらいたいです。進級にあたり、新たな不安が出てくる学生もいると思います。不安を感じる学生にしっかりと寄り添い、不安を軽減できるようにサポートを続けていきたいです。
 新年度が始まりますが、昨年度に引き続き新型コロナウイルスの感染防止対策はまだまだ必要な状況です。昨年度から実施している感染対策を継続して行いたいと思います。さらに、49回卒業生が卒業記念品として、ペダル式の手指消毒液スタンドと各教室へサーキュレーターを寄贈してくれましたので活用し、より一層の感染対策を行ってまいります。
( 専任教員 菅 敬江)