本学院の現状 ~ウィズコロナ時代、通常授業開始~
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、本校はWeb を使用しての授業を行っていましたが、7月からは登下校中の交通機関の密を避けるため、当面の間授業時間を短縮(9時20分始業15時50分終業)とし、全て対面での通常授業をスタートしました。例年この時期に行っていた学内実習は、3密を避けながら感染防止の観点から一部内容や時期を変更し感染対策を十分行いながら進めています。
1年生は、7月までの授業をほぼ予定通り終了し、主要3教科である歯科診療補助・歯科保健指導・歯科予防処置の授業は例年より遅いスタートにはなりましたが、模型上でラバーダム防湿やブラッシング指導、スケーラーの手技などを行いました。
2年生は、学内における授業や試験はほぼ通常通りに終え、1年次末から準備を進めていた小集団指導は学内でクラス間発表を行いました。残念ながら現在のところ、臨地実習で披露することはできませんが、発表では実際に臨地実習で感じる緊張感を持って取り組んでいました。
3年生は、現在も実習時間の短縮(10時から16時)と距離をとっての臨床実習本実習を継続させていただいております。本来ならば積極的にアシストや相互実習をさせていただき、技術や患者配慮といった臨床現場でしか学ぶことができない実習をさせていただくところではありますが、コロナ禍の中では現場の雰囲気や実際に勤務されている歯科衛生士のかたがたの動きを見学させていただくことだけでも、歯科衛生士業務について少しでも理解を深めることができているのではないかと考えています。
また、緊急事態宣言中は中止となっておりました学生募集活動の1つ、オープンキャンパスも感染対策を行った上で無事開催することができました。
オープンキャンパスでは
●学院長・副学院長のあいさつ
●学校紹介
●入試要項・入学諸費用説明
●学生学校紹介
●実習1(ブラッシング指導)
●実習2(手洗い実習)
を行いました。実習1では実習の内容を一部変更し、参加者が模型上でブラッシングやデンタルフロスを実際に行い、実習2ではコロナ禍で感染対策が注目されていることもあり、通常よりも詳しく適切な手指消毒について実習を行いました。参加者・保護者のかたがたは熱心に耳を傾けてくださいましたので本校の魅力をお伝えできたのではないかと思います。
現在、いつ自粛や学校閉鎖になってもおかしくない状況下で、できるだけ通常どおり実習や授業が行えるよう教員も試行錯誤を重ね、講師の先生がたにも時間短縮やWeb授業でのご協力をいただき1・2年生は漸く夏休みを迎えることができました。また、臨床実習本実習におきましては、新型コロナウイルスの影響により感染対策などの対応に追われている中、ご指導いただいている指導歯科医師・指導歯科衛生士の皆さまがたには深く感謝いたします。学生には、昨年までは考えられなかった当たり前の日常のありがたさを感じながら貴重な学校生活を送ってもらうため、私たち教員もより一層、環境整備と学生指導にあたっていきたいと思います。
(専任教員 奥田容子)