プレ臨床実習にむけて ~さらなる一歩を~
3月には、本校の学生達も学年の総まとめや、新学年への準備を行います。
昨年4月に入学した1年生も、入学当初は、歯科に対する知識が全くない状態からのスタートでしたが学校生活にも慣れ、カリキュラムも順調に消化し、少しずつではありますが、衛生士学校の学生としての自覚が芽生えつつあります。この学年のカラーとしては全体的にはおとなしい学生が多く、どちらかといえばのんびりした雰囲気で、担任からみても、このまま臨床に出ることに入学当初は少し不安に感じていました。しかし、基礎科目を履修しながら歯科の知識や歯科衛生士の仕事の内容を理解していくうちに、学生の表情に少しずつ変化が感じられるようになってきました。1学年の後半になって相互実習が始まり、最初は友達の口腔内で施術することに対して、手が震える学生もおりましたが、繰り返しトレーニングすることで、少しずつではありますが自信にも繋がってきました。
2年生になるとすぐにプレ臨床実習が始まります。プレ臨床実習では、開業されている歯科医院に10日間見学実習に行かせていただきます。1年間履修した科目はもとより、実習前に本校の運営協議員の先生がたに社会人としての必要な知識やマナー、医療人としての心構えや歯科治療の基礎知識等を講義していただきます。また、初めて学外に出て実習を行いますので、教員から実習に際しての心構えや、実習生としての振る舞い、また臨床科目が未受講のため、歯科治療の流れなどを伝えました。
まだまだ一般の患者の口腔内を施術する技術や心構えは不十分ですが、初めて臨床実習に行かせていただき、実習先の先生がたや歯科衛生士のかたがたの姿に触れることにより、大きく成長すると思います。10日間という短い実習期間ではありますが、2年後の自分の姿をイメージできるよい機会となるでしょう。ひとまわり成長した姿で学院に戻って来て、今後の学校生活へのモチベーションアップに繋げてもらいたいと願っています。
(専任教員 前山由起子)