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歯周病予防処置 ~シックルスケーラー~

 今春、入学した1年生の学校生活も半年が経とうとしています。

 学院での生活は、高校の授業とは異なり専門の講義となり、長時間の上、基礎・専門科目など多数の科目を日々学んでいます。また、それらと平行して6月下旬からは、主要3科目の授業も専門知識・技術の習得のための講義および実習が本格的に始まりました。

 現在、1年生が習得した技術として歯周病予防処置の科目では、マネキン上ではありますが、シックルスケーラーを使用したスケーリング操作とエキスプローラー操作が終了したところです。

 その中でもシックルスケーラーによるスケーリング操作は、学生たちにとっても初めての本格的で実践的な講義と実習です。まず、学生は教員の講義を聴き、シックルスケーラーの形態・操作のさまざまな特徴や意義を理解します。

 講義が終われば、いよいよ実習です。実習初日は、真新しい看護衣に身を包み、頭髪から足先まで身だしなみを整え、初めて見て触れるスケーラーを準備し、実習室に集合しました。その姿は、緊張と不安が感じられる中に新鮮さと凛々しさが感じられました。実習は基本訓練を含め全9回行い、その後実技試験となります。基本訓練(スケーラーの持ち方、動かし方) は、とても重要であるため、繰り返し何度も練習を行いました。また最後の実技試験前にも合格を目指し、各自放課後、自主練習を行いましたが、結果は少し期待とは異なる学生もいました。不合格の場合は、操作が正しくできるよう練習を行い合格するまで試験を行いました。当然、初めての実技試験です。緊張のあまり手が震え、頭が真っ白になり、覚えていたはずのことが全くできなかった学生も多かったことでしょう。学生自身も結果に不安を感じる一方、より一層の訓練が必要であることを実感したようでした。

 学生は今後、歯科衛生士として必要不可欠で多数の専門的な知識や技術を習得しなければなりません。そのたびに自信を失い、不安になるかもしれません。しかし、心折れることなく諦めず、確かな知識や技術を習得できるよう私たち専任教員もしっかりサポートしていきたいと思います。そして、彼女たちが卒業後、患者さんに対し適確な技術を提供でき信頼される歯科衛生士へと成長することを期待したいと思います。

(専任教員 肥塚美奈子)