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国家試験に向けて ~学院での取り組み~

第1回国家試験模擬試験

第1回国家試験模擬試験

 自然災害が多いと言われている日本ですが、6月大阪府北部を震源とする地震や、7月「平成最悪の豪雨被害」として西日本全域を襲った記録的豪雨で、神戸の交通機関も大混乱に陥りました。また近年は異常気象が続いており、今年の夏は過去最高気温を観測しました。今回改めて自然災害の恐ろしさを感じるとともに災害時の対策を見直す機会となりました。
 8月1日には毎年恒例の第1回国家試験模擬試験を実施しました。1年次ではまだ臨床科目を修得していない状態ではありますが、国家試験問題に慣れていくため、早期に過去の国家試験問題集を配付し、3学年同時に模擬試験を行っています。そのため学年を超えて高い成績結果を残す学生もおり、毎年全学生の現状を把握できる良い機会となっています。本年度入学してきた49回生も初めての150分間ずつの試験時間に慣れないながらも、緊張感のある試験会場で必死に頑張っている姿が見受けられました。国家試験は本年度の第27回から出題基準が6年ぶりに改訂されました。
⑴高齢化等による疾病構造の変化に伴う歯科診療の変化に関連して、歯科衛生士として必要な高齢者や在宅・施設介護や病棟での対応に関する出題
⑵地域包括ケアシステムの推進や多職種連携等に関する出題
⑶口腔機能の維持向上や摂食機能障害への対応に関する出題
⑷医療安全や職業倫理等に関する出題
 上記の出題についてさらなる充実を図り、資質向上を促進していく必要があるとされました。
 本学院の本格的な国家試験対策は1年次の1月から開始し、すでに履修している基礎科目の中から学生が苦手としている解剖学・生理学の国家試験問題を抜粋して勉強方法を専任教員がレクチャーしていきます。それを踏まえて8月の第1回国家試験模擬試験で誤答した分野の勉強を進めていくこととなります。
 2年次では新たな問題集を6冊配付し、夏期にはDHS 夏期基礎対策講座を全員受講します。長期休暇中には過去3年分と最新の国家試験問題を解き、誤答した問題をまとめていきます。
 3年次の8月は希望者のみDHS 夏期基礎対策講座を受講しますが、本年度受験予定の47回生はほとんどが参加を希望しました。そして現在実施している臨床実習本実習が終了した12月から最終の国家試験対策に入ります。科目別国家試験問題集を使用して個人学習を行い、自己分析をしていきます。また講師の先生がたによる講義、国家試験を徹底分析されている医歯薬研修協会のファイナルアタック講座とDHS 超直前講座を受講し、全科目の復習を行っていきます。
 47回生は入学時の人数から変わらず全員が進級しています。臨床実習本実習では2年半学んだ座学を臨床と照らし合わせながら、改訂された出題基準を含めた多職種との連携や口腔機能管理などについても勉強をさせていただいています。その知識を国家試験へ繋げ、全員で合格することを願っております。私も専任教員として精一杯サポートしていきたいと思います。
(専任教員 山下由佳)