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2012.03.21

災害時及び警察捜査に伴う検死活動協定」締結される <兵庫県警察歯科医会・岡山県警察歯科医会>

2月4日(土)岡山県歯科医師会館で兵庫県警察歯科医会・岡山県警察歯科医会「災害時及び警察捜査に伴う検死活動協定」が締結された。この協定は兵庫県または岡山県において地震、津波、台風等による甚大な被害が発生し、被災県の歯科医師会では十分な対応ができない場合において、お互いに協力し検死業務にあたるものとし、また、県境に接する地域での事故や事件に伴う捜査等に関する検死業務の必要性が生じた際の協力体制も確立するため、合同研修の開催などにより警察歯科医のスキルアップを目的とするものである。このような協定は神奈川、山梨、静岡の3県が2010年に全国で初めて締結しており、全国で2番目となる。

当日開催された岡山県警察歯科医会研修会の冒頭、協定締結式が厳かに挙行された。締結式には兵庫県警察歯科医会から河原忍会長、板垣裕之専務理事、福水秀樹広報学術担当理事が出席した。また岡山県から本会ならびに警察歯科医会役員、会員、岡山県警察本部及び海上保安庁の関係者など合計約100人が出席した。会場には NHK、RSK 山陽放送テレビ、山陽新聞社などマスコミ5社が取材に詰めかけ、関心の高さをうかがわせた。

岡山県歯科医師会大嶋専務理事から「今後は東南海大地震などの発生も予測されており、隣県による身元確認活動の協力体制を確立することは急を要するものである」など趣旨説明がなされ、岡山県警察本部より原信造本部長立会いのもと、兵庫県警察歯科医会河原忍会長と岡山県警察歯科医会酒井昭則会長により署名、調印の交換が行われた。原県警本部長から協定締結の確認がなされ、出席者に協定書が披露された。河原会長、酒井会長、原本部長の三者により固い握手が交わされ、会場から大きな拍手がおこった。

両県を代表して河原会長が代表してあいさつに立ち「本日ここに両県の警察歯科医会の協定締結式が大変厳かな中、挙行されたことを兵庫県としても喜んでいる。3年前に私が講演に来させていただいて、それから酒井会長に大変懇意にしていただいた。従来から兵庫県と岡山県は同一の医療技官が両県を担当していた時代より情報交換し交流を深めてきた。兵庫県川西市歯科医師会と岡山県津山市歯科医師会も絆を深めている。東日本大震災では岡山県、兵庫県ともに検死に出向いた。警察関係者も含め、出務された皆さんは人生観が変わるほどの経験をされたことと思う。われわれの検死活動は多岐に渡ってきているが、お互いに手を結びスキルアップしてゆきたい。今後ともどうかよろしくお願い申し上げます」と述べた。

このあと研修会に入り、一般講演に続き、東京歯科大学法歯学講座花岡洋一准教授による特別講演が行われた。講演会のあと、原本部長以下県警職員を交え、兵庫県警察歯科医会と岡山県歯科医師会ならびに警察歯科医会役員との懇親会が開催され、交流を深めた。

当日夕方より夜にかけて、NHK、RSK 山陽放送などのテレビニュースで協定締結式のようすが繰り返し大きく報道された。この協定締結に社会が大きな期待を寄せていることを物語っていた。
(報告 福水)

01-1
三者による固い握手が交わされた



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